2019-01-01から1年間の記事一覧

カイ2乗検定の自由度って,どうして(r-1)×(c-1)になるの?

以下のPDFファイル(35頁,862KB, Google Drive)にて,カイ2乗検定の自由度が,一元表のときはr-1,二元表のときは(r-1)×(c-1)になる理由を考えてみました. drive.google.com まあ,よく知られたことだとは思いますが... 既存の文献はあまり確認していませ…

The Phrase "Random Chance" for Explaining P-values

In the ASA p-value statement in 2016 (Wasserstein and Lazar, 2016), the following explanation is written in #2. 2. P-values do not measure the probability that the studied hypothesis is true, or the probability that the data were produced …

反省文:p値を<データが偶然で生じる確率>と思うのはやめます

はじめに 統計学のハウツー本を読んでると,p値を<データが偶然で生じる確率>や<データが偶然だけによって起きた確率>と解説しているものを時々,見かけます.私自身も,長い間,p値をそのように解釈して,また,お客様や同僚に説明してきました. 2016…

What are Two ANCOVA models for Lord's paradox?

In the comment in the blog (Stephen Senn: Rothamsted Statistics meets Lord’s Paradox (Guest Post) | Error Statistics Philosophy), Prof. Senn wrote that we could assume two different ANCOVA models for Lord's paradox. Although I have not use…

自習メモ:AIC導出の大まかなイメージ

線形回帰モデルを主にして,AICが何を求めているのか,どうやって導出しているかを自習したときのメモを公開します.昔,非公開で作成した自習用メモを,本日,大幅に修正したものです.資料中で言及している伊庭先生の講義動画をコピペして10倍ぐらいに薄め…

古典統計学・ベイズ統計・統計モデリングの関係について

2019年1月4日 9:30頃 追記 同ブログ記事に対して黒木さんからTwitterにて以下のようなご指摘をいただきました(ごく一部のツイートだけを抜粋). #統計 もう一度書くと、* 予測分布の予測性能の比較→AIC, WAIC, LOOCVなど* モデルによるサンプル生成の確率…